私の個人ページ「OPT-R企画」にはアップしていたのですが、こちらには挙げていなかったので、この場で。
【ストーリー】
・・・あまり書きたくありません。感想にもあるように、今回の話は、テレビ版との比較をすることに意味がないからです。そして、なまじテレビ版が先行しているので、ネタばれが多く含まれていることもあって、今回は割愛します。
【感想】
さて、前作「序」は、エヴァンゲリオンの復習のような映画でした。前提となっている世界観をもう一度総ざらいした感じです。
(前作「エヴァンゲリオン新劇場版:序」の感想はこちら(http://www.adguil.com/brainsblog/archives/45.html)。
今回は違います。そもそも新キャラクターが登場したり、アスカの名前が「惣流」から「式波」に変更されていることから、変更があるのはある程度想定通りなのですが・・・結論から言うと、今までのエヴァンゲリオンンの予備知識をすべて捨てて見た方がいいでしょう。
話の大筋の流れは同じでも、土台が完全に変更されてしまっています。前回の感想の中では「使途の番号が繰り下がっている(変更されている)」件には触れましたが、その答えが今回提示されています(多分、そうだと思います)。
使途の形状も大幅に変更され、「あれ?あの使途は?」とか「こんなんだったっけ?」という疑問を差し挟んでいるうちに、話がどんどん展開してしまうので、本当に何も考えず(テレビ版との比較などせずに)、見た方がよろしいかと思います。
パンフレットを購入しましたが、これは、映画が始まる前に見てはいけない代物です。映画で疑問に感じることの全てが書いてあると言っても過言ではありません。せっかくの楽しみが半減してしまうというものです。
なお、パンフレットはご丁寧にシールで封印されていて、意思を持って見なければ見ることができないようにされています。後悔したくなければ、映画を観終わった後にその封を解きましょう。
でも、見てみて、テレビ版よりもきれいに話が整理されているのがよくわかります。映像も奇麗になっています。
しかし、いかんせん、映像の美麗具合に目を惹かれて、ともすると話の理解をおろそかにしてしまいそうな危険があります。それだけ、今回の情報量は相当多いのです。
テレビ版との比較をすることが、ほとんど愚の骨頂と言える程の新作ぶり。
「新世紀エヴァンゲリオン」というものの映画版、と考えるのではなく、新しい劇場版の「エヴァンゲリオン」を見に行くという感覚で映画館に行きましょう。
【評点】
★★★★☆ テレビ版や前の映画版の概念を根底から破壊している
感想にもあるように、下手に予備知識を持っていると思って見ると、逆に足元をすくわれてしまいます。
少し「序」と世界観が微妙にずれている感じがする気もします(感覚的なものなので、なんとも言えませんが)。
画面に迫力があるので、映画館で見ることをお勧めする映画の一つです。
ただ、未完の作品な割には、インターバルが長いのがネックなので、強力にお勧めはしません(ストーリーを重視する方は、DVD全巻揃ってからの方が良さそうです)。
担当:逢川