【ストーリー】
クリスマス・イブ、とある喫茶店”カフェ・ド・念力”。そこでは、1年間に1度本物のエスパー達が集い、普段ひた隠しにしている自らの能力を思う存分披露し合うエスパーパーティーなるものが開かれていた。
一方、超常現象バラエティ番組「あすなろサイキック」のAD・桜井米(ヨネ)。
いまだに本気で超常現象を信じている米は、最近の番組の方向性に疑問を感じつつ、日々の業務に疲れつつも、自分の仕事に誇りを持って頑張っている。
そんな折、視聴者からの情報を頼りに超常現象やエスパーを探すという番組企画が持ち上がり、米はその担当に大抜擢される。意気揚々と日本全国をカメラ片手に旅して回るが、行けども行けどもインチキばかり。
しかも街はいつの間にやらクリスマスモード。楽しそうな人々を横目に、元気が取り柄の米もさすがに落ち込み気味。
そして、番組ディレクターからネタを取れない米に帰京命令が・・・。
(公式ホームページ:http://magare-spoon.com/top.htmlより)
【感想~長い……】
きっと舞台の方が面白いのだろうな、という感想を抱きながらの鑑賞となりました。
同時期に舞台もやっているんですよね……
さて、ストーリーは上にある通りなのですが、映画はテレビ局のシーンから色々な偽エスパーの取材をした後に、「カフェ・ド・念力」にたどり着きます(偶然ではなく、待ち合わせをしていた結果です)。
そして、ラストのシーンは、上空を見上げる色々な人たちのカットが入るのですが……長いです。尺を引きのばすために入れたシーンでしょ?と言いたくなるぐらい長かった。
そもそも、喫茶店のシーン以外は挿入した感がありありとしていてテンポを崩しているとしか思えません。
舞台の場合、多分喫茶店のシーンだけで進行するんだろうな、というのがよくわかります。
空間を固定するから面白い舞台、という利点をすべて放棄して、VFX等の特殊効果も見せようと言う、無駄な努力が垣間見えます。
喫茶店のシーンだけピックアップして見ると相当愉快な映画です。それ以外のシーンは、大人の事情により挿入されているものと思われるので……
メインの出演者のうち、女性は一人。米だけです。そのシーンを強引に増やそうとして失敗していますね。
面白いシーン(喫茶店のシーン)が始まるまでに気持ちがダレてしまい、喫茶店のシーンで面白いシーンがことごとく薄い笑いが起きていたのが印象的で象徴的でした。
【評点★☆☆☆☆・・・DVDでOK。しかも飛ばすシーンが多い】
話は面白いのですが、余計なシーンが多すぎて興ざめすること請け合いです。
DVDで出たら、編集して面白いシーンだけをピックアップした方がいいかも。
ちなみに、私が見た回、映画館の客は私を含め7名だけでした。同じ映画館で公開されているマイケルジャクソンのヤツなんて、売り切れ(2回あって2回とも)だったんですけどね……
こんなんだったら、12月10日からの紀伊国屋ホールでの芝居を見に行った方が良かったな……
文責:逢川
しゅさい 2010年06月02日(水)21時24分 編集・削除
でも同じヨーロッパ企画作品でも、
サマータイムマシンブルースは秀逸でしたからねぇ
配給が東宝になって長澤まさみを全面に出したのが
失敗だったかな?