【ストーリー:ホームページより引用】
インカ帝国の遺跡マチュピチュを訪れた冬樹とケロロ小隊。オカルト好きの冬樹は大喜びだが、ケロロの頭の中は地球(ペコポン)侵略のことで頭がいっぱいだ。
彼らはそこで迷路のような遺跡を発見するが、トラップに引っかかり脱出を余儀なくされる。そんな中、冬樹は一瞬、迷路の中にたたずむ一人の少女を見かける。少女の謎を抱えたまま東京に帰った冬樹とケロロたちの前に、最強の敵が現れる。姿はケロロとそっくりだが、ケロロと違って迅速かつ冷徹に地球(ペコポン)侵略を企てる”ダークケロロ”だ。彼はシヴァヴァ、ドルル、ミルルという優秀な部下を引き連れ、世界各地で侵略を開始する。それを迎え撃つケロロ小隊の運命は!?
(http://www.keroro-movie.net/story.html)
【感想等 ~ガンダム世代にストライクなネタ満載】
珍しく、通常の3倍のネタが認識できなかったものの、非常に心をくすぐられる映画でした。
サンライズのガンダム力をここに集結!というぐらい、ガンダムのネタが満載でした~正確にはガンプラですが。
ストーリーは、ケロロによくある種族を超えた友情ということがテーマなので、多少陳腐なところはありますが、まぁ、そこは子供向けアニメ、ということで目をつぶるしかありません(大人が斜に構えてみなければ、大して気になるレベルのものではありません)。
笑いも相当起きていました。代わりに感動的な話のつくりにはなっていません。
ところで、この映画、上手いこと色々なところに仕掛が施してあります。気付くか、気付かないか(あるいは、勘ぐるか勘ぐらないか)、それによって楽しみ方が何倍にも広がる映画です。
ゲスト声優としてルー大柴氏が参加していますが、ルー大柴らしさはありません。ただ参加している、という程度の期待の方がいいですが、でも、基本的にクールな役で、逆に「うまいな」と思いました。
意外性はそれほどなく、ご都合主義なところも見え隠れしていますが、スピード感、テンポを重視すれば、この展開も及第点でしょう。情報の過不足や展開の性急さは感じませんでした。
何度も映画館で見ようとは思いませんが、隠れキャラ、イベント(どんなマンガ、アニメのネタが仕込まれているか)を探すのであれば、ぜひライブ感たっぷりの映画館で見ることをお勧めします。個人的には、あとでDVDを買って検証したいところはいくつもあります。
同時上映の武者ケロはスピード感重視の短編で飽きずに一気に最後まで見ることができます。超劇場版、の前に上映されます。
問題は、武者ケロと超劇場版、の間に、DSソフトの宣伝が入ることです。それが少し長いでしょうか。構成的にはそこがマイナスでした。
【評点】
★★★★☆ ガンダム世代にお勧め
さすがサンライズ。サンライズが手がけた単一作品で犬夜叉を抜いてトップの話数を誇る(テレビがトータル200話を超えました)だけあって力の入れ方が違います。バンダイもおそらく全面協力です。この辺のネタは好き放題使い放題、です。ぜひ、探してみてください。
担当:逢川